好き勝手やる社長の行いに労基の手が・・どうやって切り抜けるのか?【ワンマン社長の元側近の話】

さあ、みなさんお待たせしました、ワンマン社長の元側近の話シリーズです。

今回は、 『労基の話』

労基ってなんじゃって方も読み進めてもらえれば分かります。
(分からなくても問題なく楽しめます^^)

要は、クリーンな会社はまったくもって気にすることがない問題です。

ですが・・・

なんせうちの会社はあれ・・・

黒い部類のあれですから(笑)

それでは、ご覧ください。

~~~~ここから~~~~

※この話はフィクションです

一概に給料と言ってもその給料の中には色んな項目が存在する!!

まずベースになるのは基本給。

そして職務手当や管理手当、家族手当、特別手当など給料とは様々な項目から成り立っている。

因みにこの手当ては会社によってそれぞれである!!

手当てが多ければ多いほど、給料がもらえる・・ということは一概には言えず、

手当ての種類が多いところは基本給が少ないと考えた方がいい。

一般的に基本給とはボーナスに直結するものである。ボーナスは基本給の〇ヶ月分という具合に。

だから会社としても基本給をそこまで高く設定したくない。

私の会社も例外ではない!!

少し前置きが長くなってしまったが、ここからが本題。

ワンマン社長の会社では、給料が多くもらえるかどうかは『社長から気にいられているかどうかに依存する。』と言っても過言ではない。

社長に気に入られていれば、能力がなくてもある程度の地位まで登りつめることができる。

(そんなんしてたら会社潰れるわ・・という意見はさておき・・)

私の会社にも店長、主任とその役職の名を疑うような仕事っぷりの人間が何人か居た。

そしてその(社長から気にいられている)店長は他の店舗の店長よりも幾らか多くの給料(10万程度)をもらっていた。

とは言え、他の店長と職務手当、管理手当にそこまで多くの差を設けることは出来ない。

基本給を上げればいい話なのだが、ここは先程も述べたようにボーナスに関わるところなので、触りたくない場所・・

そこで便利なのが特別手当というもの!!

読んで字のごとく、特別にもらえる手当。社長から気にいられている者はここの数値が大きくなる。

ただ面倒なのが労働基準監督署。通称『労基』。

ざっくり言うと、会社が不正なく運営しているかどうかを監視する機関。
(しとるよ・・うちはしとる)

不正があった場合は最悪、会社の営業停止の処分まで免れない。
(これマジやべぇよ・・)

この労基の相手をするのも私の仕事の1つであった。

こいつらは前触れもなく突然やってくる。(とは言え一週間前にアポをとることはするが。)

労基の人間は様々な書類の提示を要求する。
全部が全部、不正がないかを調べることは不可能なので、ランダムにチェックをし、その部分で不正がなければ問題なく終わる。

まぁ私の会社は・・突っ込まれても仕方のないことが多かったので・・問題なく終わることはまずない(笑)

労基の人間は特別手当に10万という数字が記載されていることを見逃さなかった・・

他の店長がもらっていないものを一人の店長が『気にいられているから』という理由で何ヶ月も10万を貰い続けるというのは完全にアウト。

また、ちょっと気に入られている店長は3万くらいもらっていたわけだが、そこにも目を付けられる・・
(おわた・・)

●労基 『この特別手当とは具体的にどのようなお金なのですか?店長によって特別手当にこんなに差があるのはどーいった理由なのでしょうか?』

●私 『・・すみません。私が全てを把握できているわけではありませんので、これに関しては私では分かり兼ねます。』

●労基 『今、それを分かる人は会社にはおられないのですか?』

●私 『申し訳ございません。ただいま外出中でして、帰社予定時刻は7時頃でございます。(4時間後)』

●労基『では、日を改めて伺います。〇月〇日の〇時でどうでしょうか?』

●私『では、その日によろしくお願い致します。』

こんな感じで時間稼ぎをした(笑)

『あっ。その特別手当?それ社長が気に入ってる人にたくさんあげてるんですよー!!』

こんなことを言ったら私は間違いなく海に沈められる・・

マジ言いたかったけど(笑)

ただ問題は何も解決していない・・
だが各会社には必ず労基を相手にするプロを雇っている!!

そのプロに事情を説明し、改めた日の当日、同席してもらった!!

●労基『では、前回の続きですが、この特別手当とは具体的に何なのでしょうか?』

●プロ『それはリサーチ費です。』

●労基『リサーチ費と言いますと?』

●プロ『パチンコ屋は近隣店舗の状況をしっかりと把握しておく必要があります。設定状況であったり、釘の具合であったり、新台の出玉性能であったり。それはやはり自分で足を運んでお金を使ってみなければ分からないところでもあります。社長はこのリサーチ費を特別手当として支給されているわけです。』

●労基『そのお金がリサーチ費として使われたという証拠はありますか?』

●プロ『ちょっと待ってください。ギャンブルで負けた金額に領収書が出るなんて話ありますか?(笑)』

●労基『ギャンブルということは当然、勝つこともあると思うのですが、その時のお金はどうするのですか?』

●プロ『その月、トータルで勝っていた場合、または負けたが負け額が10万以内だった場合、その余ったお金は翌月に持ち越されます。』

●労基『なるほど・・しかし幾ら余ったかというのは・・』

●プロ『はい。当然、自己申告になります。』

●労基『なるほど。では、その特別手当に店長によって差があるというのは?』

●プロ『それは、パチンコ・スロットに関して、より知識があるものが多く支給されています。』

●労基『なるほど。だから差があるのですね。分かりました。お時間取らせまして申し訳ありません。
ありがとうございました。』

プロすげぇー!!
グレーゾーンに持っていくとこがうますぎる。
何か変な言い訳したら、もっと詳しく調べられて、嘘がバレて終わり・・となるとこを、グレーゾーンで煙に巻く。

これじゃ調べられようがない!!

私はプロの手腕を目の当たりした・・・

同席していた私がしていたことと言えば、プロの言った内容に相槌を打つこと。これだけ(笑)

ってかこれしか出来ない(笑)

こんな感じで社長はやりたいようにやってもお金の力で様々なプロを雇っているから、絶対的に守られているのである!!

・・というより、そもそも社長・・

この労基が来たこと自体知らない!!(笑)
(このクソハゲが・・)

~~~~ここまで~~~~

いかがでしたか?

面白かったですね^^

やっぱプロってすげ~って思いませんでしたか?

そして、ブラックって凄いね。

なんか、そういう部分は抜かりないっていう(笑)

また、社長が何も知らないっていう余裕っぷり。

く~~~(笑)

さてさてまたこのシリーズの次回が読みたいって方は、PUSUで応援お願いします。
応援
また書いてくれると思います^^

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