会長さんを怒らした話の後編です。
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本店に転勤になって3カ月ほどが過ぎたある日です。
以前働いていた店舗から、人が足りないから帰ってきてくれと言われます。
3日後です。
急の出来事ですが、パチ屋の転勤なんてこんなもんです。
この3ヶ月間は、色々ありましたが、まあ殴られることはなく無事に過ぎましたね。
そして最終日。
私は朝礼でそのことを皆に告げ、最後の仕事につきます。
最後に選ばれたコースは、あのおじいちゃん(会長さん)のいるコースでした。
この頃はリニューアルから日にちが少し経っていたので、割と暇なコースになっていました。
最後なんでゆっくりしていけってことなのかな?
有難い気遣いです。
しかし、この気遣いが最後にとんでもない事件を引き起こしてしまいます。
先ほども言いましたが、
このコースは暇なコースです。
そして今日がこのお店で働く最終日。
当然、色々考え事をしながら働いてしまいます。
・・・
・・・
・・・
イタッ・・・。
何かにつまづいてしまします。
これです。
ドル箱です。
箱の形はこんなんじゃなく普通のですが、玉の量はこの量です。
実はこのおじいちゃん、玉をこれでもかというくらい入れます。
少しでも触るとこぼれ落ちるくらいです。
そのため、箱を積み上げることができなく、しかたなく1箱ずつ平らに並べていくしかないのです。
その並べられた箱につまづいてしまったようです。
私は、すぐさまおじいちゃんに
『申し訳ないです、すぐに全部拾いますので・・・』
と言いました。
するとおじいちゃんは、なんと・・・。
・・・
・・・
・・・
『はいはい。』
と微笑んでいました(笑)
(まだですよww)
そらそうです。
このおじいちゃんやさしいのです。
・・・普段は。
そして私は、急いで玉を拾い始めました。
すると、インカムで
『○○さん、いいです、私が拾います。』
カウンターの女の子が暇なんで助っ人にくるそうです。
私は、『了解です』と言い、仕事に戻ります。
すると間もなく、他の方からのインカムで
『○○さん休憩どうぞ』と言われます。
『了解です』、休憩に向かいます。
しばらくして休憩から戻ろうとする私を引き止めるかのように、
『○○さん、もう少しそこにいてください』
と言われます。
???
最後だからといっても、そんな露骨にやられたら他の店員に申し訳ないなんて思っていると、
一人の店員が寄ってきて、
『なんか大変なことになってる、会長さんがやばい・・・』
と。
私はなんのことか分かりませんでした。
聞くと、会長さんが怒っているというのだ。
そして今、副主任が対応しているという・・・。
実はこの副主任、上から3番目のポジションで、時間帯によってはお店のトップになる地位なんですが、皆からかなり嫌われている。
仕事が出来ないくせにしゃしゃり出てくる、
しかも、・・・エラそう。
当然誰からも信頼されていない・・・。
私は、ヤバいと思い、インカムで『僕が行きます』と言うと、
副主任は、『いや、大丈夫だ』と心強い返事。
私は、この副主任を見直しました。
上の者の責任として、トラブルを下の者に任せるなんてことはさすがにしません。
・・・
・・・
・・・
・・・数分後。
5分か10分くらいでしょうか、長く感じましたね。
この間、普段は飛び交うインカムも一切聞こえてきませんでした。
店内は異様な雰囲気ということが伺えます。
副主任がこちらに向かって歩いてきます。
・・・ 顔面蒼白で。
???
私は、どうしたのか、どうなったのかを聞くと、
どうやら原因は私。
玉をこぼして拾うと言ったのに拾わなかったことが原因です。
そらそうですよね。
拾うといったのに、他の人に任せてどっか行ったのですから。
それを聞いた瞬間に、私は『じゃあ行ってきます』と。
副主任、 『すまん、そうしてくれ。』
・・・
・・・
・・・
この男、○ズですね。
売りました、部下を。
この男のことだから、火に油を注ぐ対応をしたのでしょう。
そして、怒りが頂点に来たところでギブアップ。
部下に丸投げ。
一瞬でも見直した自分を後悔。
そして会長さんのところに向かいます。
『おじちゃんごめん、拾うって言ったのに拾えへんくて、ほんまにごめんなさい。』
するとおじいちゃんは、
いつもどおりニコニコと
『いやもういいんや。すまんな、迷惑かけて。』
二人は、そういう間柄なんです。
短い時間でしたが、それなりに信頼関係を築いてきましたし。
それにしても、なぜあのおじいちゃんがそんなに怒ったのか疑問に残ります。
あとから他の店員に聞くと、とにかく凄かったと。
想像ですが、最初に副主任に少し怒ったら、対応が気に食わなかったのでしょう。
そして引くに引けなくなったって感じでしょう。
本当の所はわかりませんが・・・。
この副主任、人をイラつかせることに関しては長けているのです。
そして、私の本店での最後の仕事が無事?終わります。
P.S.
最後に、副主任と色々話をしました。
結構長めに為になる話をしてくれました。
そして副主任は、『最後に俺はお前に、一番大切なことを教えれた気がする。これからも頑張ってくれ』と。
私は、この言葉を今でも鮮明に覚えています。
そして、この言葉を胸に生きています。
大切なことの中身はまったく覚えていませんが・・・。
今回の話、怖かったのは、会長さんではなく部下を売った先輩でしたね(笑)
もし、この会長さんと仲が良くなかったら私はどうなっていたのでしょう?
その時一体誰が助けに来てくれたのでしょう?
あなたの周りにもこういう先輩がいるのではないでしょうか?
P.P.S.
今回の話、殴られることを期待して読んで下さった方にはつまらない落ちでしたね。
申し訳ないです^^;
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自分の周りにもこういう先輩がいるという方、また殴られなくてよかったというやさしい方はこの青鬼を押してください。↓
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ポイントを見て今後の記事に生かしたいと思います。
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やさしい方が多い^^
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